2006_02_01
	      
        昨年のクリスマスのお話。
            昨年に限らず、毎年クリスマスシーズンはイベントづくめの日々です。
		    この時期だけは、クリスマスにちなんだ工作をショウの中でお見せするのです。
		    それも毎年、出来るだけ違う工作をご紹介するようにしているのですが、
		    昨年はなんと、
		    私の自作自演の紙芝居「わくわくクリスマス」を発表(?)したのです。
            いや〜、大変でした。
		    紙芝居の内容ストーリーは、
		    子供達にもわかりやすいようにとっても簡単なもので、
		    クリスマスイブの夜、
		    ゴロリくんが夜空にサンタさんが来て欲しいとお祈りをして寝ると、
		    わくわくサンタがやってきて、素敵なプレゼントをくれるというもの。
            紙芝居の大きさは1m×1.2mほどのビッグサイズ。
		    ゴロリくんもわくわくサンタも、ぺープサートで動かしてゆくのです。
            自分でいうのもなんですが、なかなか可愛いぺープサートが出来ました。
		    お客様にも好評で、嬉しい限りです。
            今年のクリスマスは、どんなものを作るのか、
	      今から考えて・・・・・・はいません。
          12月は何かと忙しいのは、皆さんも同じですよね。
	      私も、熊本・名古屋・藤沢・土浦・八王子などなど、
	      相も変わらずあっちこっちにお邪魔しました。
            その中の、熊本でのお話。
            熊本では、放送協会の研修会でした。
            まず午前中は、
		    本日の会場となった保育園の園児たちを対象に工作ショウを行いまして、
		    研修会に参加した各園の先生方にも、見学してもらうというものでした。
		    そして午後から、
		    その先生方に私が工作研修会を行うという一日なのでした。
            午前中の工作ショウですが、ちょっとやりずらかったですね。
		    子供達の目よりも、その後ろで私を見つめる先生方の目が、
		    どうしても気になってしまったのです。
		    しかも、教育現場のプロの目が私に集中しているかと思うと、
		    ついそっちの方が気になって仕方がない。
		    いつもより、工作の説明も丁寧、かつ大人向けのものになってしまい、
		    キョトンとした顔で私の説明を聞いている子供達もいました。
            そりゃそうでしょうね。
		    聞いている子供達にはわかりずらい部分が多かったような気がします。
            それにつけても、放送教育番組の出演者が、
		    子供達と実際に楽しく遊んでいるところを先生方に見て頂けるというのは、
		    本当に有意義であると考えています。
		    そして、その後に、先生方と一緒に工作やお話をするというのは、
		    とっても大切なことだと考えています。
            番組は、子供向けの工作の紹介がメインです。
		    作るにあたってのポイントやコツなども紹介していますが、
		    どうしても大人向けの説明・コツは割愛しています。
		    ですので、このような場を利用して、割愛した部分や、
		    子供にはわからなくても大人には伝えたいことをお話します。
            こうしたことは、私にとっても重要な使命であると思っています。
		    番組に携わっている人間が直接に先生方に、番組に関したこと、
		    放送内容についてお話することで、より番組のことを、
		    しいては番組制作サイドの考え方について
		    よりよくご理解して頂くことが出来ますし、
		    さらなる番組の利用に通ずると信じているからです。
		    私自身のことに限らず、
		    「つくってあそぼ」「つくってワクワク」についてもっと知ってもらい、
		    もっと教育の現場で活用してもらいたいと念ずるからです。
            また、先生方からも番組に対するご意見を直接聞けることは、
		    私にとって大切な宝になるのです。
		    先生方から、実際に子供達と番組を見た時の子供達の反応を聞けたり、
		    先生方からの注文なども出ます。
            たとえば、「わくわくさん、はいとも簡単に輪ゴムをつなぎますが、
		    あれって子供にとっては結構大変なので、
		    もう少し子供にわかりやすくやってもらえないか」などというものもあります。
		    私にとっては物凄く当たり前でも、
		    子供にとっては物凄く難しいものであるということを再認識することで、
		    次回の収録には気をつけよう、となるのです。
            「私にとって簡単でも子供にとっては難しい」というのは、
		    子育て全般に言えますね。
		    大人の考え方だけでもって番組を制作し続けるのではなく、
		    常に子供の視線で見続けられるか。
		    これがとっても難しく、かつ大切であるということを、
		    演じ手としての私、又、父親としての私は考えさせられるのです。
            これが私にとって、どれだけの宝となることか。
		    この宝をどれだけたくさん集められて、大切に使えることが出来るか。
	      そこが、これからの私の勝負なのだ!