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わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
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2016_04_01


私がこの頃気になるのが、『日本死ね』のメールから端を発した一連の騒動です。
私は日々、幼稚園さんなどで工作ショウなどをやっている時なんですが、保育士の先生方の顔を見ていると皆さん本当に疲れた顔をしてますね。おそらく、ご父兄の皆さんには見せることのないような顔を見れるんです。工作ショウを子供たちに見せている間だけは保育から離れられるとでも言いましょうか、先生方はこの時間だけはご自分で子どもたちの面倒をみなくていい時間なのですから。そうした時、気が緩むと言っては過言でしょうが、とにかく、ホッとしていられる時間になります。人間だれでもそうですが、そんな時に隠していた本音が顔に出てしまうことがありますよね。先生方にとっては私の工作ショウを子供たちに見せいる時がまさにその時なんです。日頃の疲れが丸見えとなる本心の顔を私に見せてしまうんですよ。

さて、国会やニュースでも取り上げられてますが、保育士の先生方がおかれているひどい現状です。保育士の収入は、他の職種に比べれば、月平均で10万円も低いということ。また、保育士の離職率が高い理由に給料が安いという点が挙げられてます。体力的にきつい、就労時間が長いにもかかわらず給料が安いから保育士の職から離れていく方が多いんですね。保育士の資格を取っても実際に保育士の職に就く人は51%です。それに対して保育士の求人倍率は5.44倍です。そこで、どうやって保育士を確保するかが自治体でも問題になっているわけです。江戸川区では保育士になってくれた人には、住宅手当を8万円出すと言っているそうです。他の自治体でもそれぞれに対策を練っているんですが、根本的な解決策が無いのが実情でしょう。保育園が足りない、保育士の数が足りない、でも抜本的対策が無い、とまあこれだけないない尽くしでは、『日本死ね』と私も思うわ。

政治家さんたちは、「保育園を増やす」「保育士の処遇の改善」「保育士の増員」など口では言いますが、聞いている限り現実性が見えないと思うんだ。保育園を増やすっていうけど、今、保育園を作るというだけで住民の反対がどれだけ凄いかを知らないよね。「子供の声がうるさい」とかなんだかんだ言われて、簡単には作れないのが実情ですよ。それに保育園を作るだけの土地を確保するのだって自治体にとってどれだけ大変かもわかっていないような気がするよね。

そして、保育士の確保の問題。先ほども書いた問題をどうやって現実的に解決するのか、あの答弁では見えないから母親たちも怒っているんだよなあ。今年の参議院選前にお年寄りに配ることが決まっているお金って総額3千億円はおそらくもう確保できているんじゃないかな。もし、この3千億円を保育士の皆さんの待遇改善、つまり給料に当てれば、「他の職種との格差」は無くなるそうです。ご老人方には悪いいいか方になってしまいますが、このただの選挙対策、選挙前の人気取りにしか思えないお金を子供たちの将来のために使わせてはくれないもんでしょうか。ご老人の方から「そんな金、わしらは要らんから子供たちに使ってくれ」と言ってはもらえないでしょうかねえ。まあ、誰でもなんもしなくて3万円もらえるならうれしいけど、それが「税金」であることを考えて欲しんです。もっとも根本的な話ですが、政治家の仕事は「国民から集めた税金をいかに効率よく再配分するか」と言うことを任されているだけなんですよ。もう一度、この点を見つめ直して欲しいんです。

保育士の処遇が改善されなければ、な〜んにも始まらない、問題の解決の先が見えてこない気がします。保育士の確保を本気で考えるならば、「私も保育士になりたい」「保育士を続けたい」と思える社会を作らなければ何も解決しないでしょう。今の現状は、現役の先生がの自己犠牲の上に成り立っているわけです。でも、それには限界があります。今の若い人たちが「保育士になりたい」と思える環境の整備、待遇改善が必要なんです。今の保育士の先生方の待遇が改善されれば、普段の顔にも必ず余裕ができるはずです。その顔を見て育った子供の中には、「大きくなったら保育士になりたい」と思う子供が今より増えるはずです。このように根本から考え方を変えて、長い目で考え直さないと今の問題は解決しない気がします。今の若い子たちの考え方からすれば、全職種の平均より10万円も安い上にきつい職業に就こうと思う人はこれからどんどん減っていくと思いますよ。それが進めば「多少、問題があるかもしれないが頭数を確保のためには仕方がない」という理由で保育士として雇われてしまうことが多くなっていき、保育の現場がどうなっていくのかは、皆さんも想像に難くないはずです。そして、そのつけは子供たちに回って行くんだということを考えて私たち大人が今行動するべきなんです。 『日本死ね』のメールに関して、安倍さんは最初知らないような話をしてましたね。

民主主義とは、1個人の権利を守るために国家の総力をあげることに根本があるんです。どうか、政治家の皆さんは根本的な解決策を早急に見せてください。と言っても無理でしょうね(笑)。









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