わたし・久保田雅人(くぼた・まさと)のまわりで起きた「あんなことこんなこと」・・・。
全国でのイベント裏話や名物・名産、身の回りでのささやかな「出来事」をお話していくつもりです。
お読み頂いたご感想やご意見もお寄せください。
登場人物は、ひょっとしたら、「あなた」かもしれません


新しい年2009年が幕をあけました。みなさんは、どんなお正月でしたか?
私は、今年も、旅三昧で、あたふたと一年が幕を明けました。
今年も、日本地図を見ながらお読みくださいませ ...。



 これが、「ぶっかけうどんごはんセット」です ...

2009_02_01
 
寒さ本番の日々、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
私の周りにも風邪ひきさんがたくさんおります。
私自身は、ナントかは風邪をひかないという格言(?)そのままに
元気に相も変わらずの旅の日々を送っています。
今年に入ってから2日に東京を出て、兵庫県加古川市にお伺いして、
そのまま岡山県倉敷市へと向かうのでした。
4日に倉敷から帰ってすぐに富山県魚津市に行くという
お正月もなんも関係の無い生活でした。
今回は、それらのお話です。

1月2日の下り新幹線に乗るのは実に久しぶりです。
本当にガラガラで、しかも、今回は、グリーン車を使っての移動です。
こんなに空いている新幹線は、いいもんです。
新神戸で下車して、車で加古川のホテルに移動です。
ホテルにチェックインの後、食事に出かけま・・・せん!というより
空いているお店がほとんど無くて、空いているお店も満員御礼だそうで。
結局、ホテルの中にあるレストランで食べることになりました。
ホテルで食事をするのは、久しぶり。
「ホテルのレストランは、値段が高いから・・」といった理由からではなく、
せっかく行った旅先なのだからその街を少しでも見たいし
味わいたいという思いからなのです。
どうせ、観光なんて出来ないんだから、それだったら、
夜で暗くて何も見えなくてもいいから、形だけでもいいから、
その街を歩いた記憶をつくりたい、そんな気持ちから、
行った先の街に繰り出して食事をしている我々ですが、
今回ばかりは、しょうがありません。
お正月のホテルもどこかしら閑散としていて
いつもと少し勝手が違うとでも言うのでしょうか、
なんとなく寂しいような、そんな気がしました。

翌日は、いい天気に気分もすがすがしくなりました。
冬のキーンとした寒さというのが好きです。
身が引き締まる、というより耳まで痛いくらいの寒さの中に
いるのが好きとでも言ったらいいのか、
とにかく、そんな寒い朝の空気が好きなのです。
東京の夏のどよ〜んとした重い空気よりいいとは思いませんか?
イベントにはもの凄い数の親子の方が集まってくださって
毎度のことながら、本当にありがたいことで、感謝に耐えません。
ショッピングモールの吹き抜けの広場で行ったのですが、
3階のテラスまで人が溢れてました。

さて、本番終了後は、タクシーで姫路駅に向かいます。
姫路までの道は、やっぱりガラガラ。
おかげで予定より1時間も早い新幹線に乗れました。
倉敷は、観光地だけあってそれなりに人が多く見かけられました。
倉敷では、絶対に食べたいものがありました。
それは、『本場のぶっかけうどん』です。
え?『ぶっかけうどん』って香川県じゃあないの?と思った皆さん!
実は、倉敷が『ぶっかけうどん』の発祥の地なのです。
以前、学生時代に来たときは、食べ損なってしまったので、
今回こそは、と勢い勇んできたのです。

倉敷のイベントは、比較的こじんまりとしたホールで
実にアットホームな雰囲気の中で行いました。
大勢のお父さん方も来て下さってありがとうございました。
イソイソと片付けて、倉敷駅前の『ぶっかけうどん』の発祥のお店に
向かうのでした。
高鳴る胸を押さえつつも「むふふふ」化する自分の顔がわかる私でした。

その昔、このお店の社長さんがマージャンをしている時に
『ざるうどん』を出前で頼んだそうです。
マージャンをしながら食べるので、
別の器に入った「つゆ」にいちいちうどんをつけて食べるのが
めんどくさくなって、「つゆ」をうどんにそのまま、
文字通り「ぶっかけ」て食べてところ、
「おおっ、これはいける!」と思って、
『ぶっかけうどん』を考案したそうです。
期待を裏切らない大変、美味しいうどんでした。
セットをひとつ注文したのですが、せっかくなので、
別にもう一つ『ぶっかけうどん』を頼みました。
麺類命の私、我ながらよう食べたもんです。

帰りの新幹線は、行きと打って変わって、
頭に超の文字が5〜6個は、付くような満員電車でした。
やはりUターンラッシュの最終日、凄いもんでした。
帰りもグリーン車でしたが、ここまで満席で、
普通車は、通路まで埋まり、大方の車両では、
ワゴンサービスが通れない状態でした。
今日ほどグリーン車のありがたみが判った日はありませんでした。
東京駅も人でいっぱいでした。

家でゆっくりする間もあまりなく、富山県魚津市に行きました。
今度は、上野駅から上越新幹線で越後湯沢に出て、
在来線特急で魚津に入ります。
新潟県は、雪でした。特急の車窓から見る街も山も雪の中でした。
澄んだ冬の空気の向こうには、雪を頂いた山々が連なってました。
それらを眺めていると、
自然と頭の中に映画『八甲田山』のテーマ曲が流れてきました。
日本海側は、雪が無く、暗く淀んだ日本海が見えるだけでした。
自然と頭の中に演歌『悲しみ本線日本海』が流れてきました。
魚津では、親子劇場さんでショウを行いましたが、
夜の公演だったので、帰りはなんと夜行列車です。
実に久しぶりの夜行寝台列車です。
真っ暗な闇の向こうから列車のヘッドライトが近づき、
あの独特の汽笛が聞こえます。
いや〜いいもんですなあ〜、
鉄道好きの私にはたまらない情景、風情です。
自然と頭の中に・・・もう、いいって!

写真を見てください。このせまっ苦しい空間が大好きです。
旅情をかきたてる空間です。
学生時代は、貧乏旅行ばかりでしたから
幾度と無く夜行列車には乗ってますが、
自由席しか乗れませんでした。
寝台なんて夢のまた夢でした。
それだけに興奮して眠れなかった・・・なんてことは無く、
心地よい揺れを感じつつ熟睡する私。
今思えば、もったいない気がします。
もっと夜行の車窓や通過する駅の情景や列車の揺れを
味わっておけばよかったなあ〜とも思います。
また、何時の日か乗れますように冬の夜空に祈りつつ、
今回は、ここまでにいたしましょう。



ついつい、追加のうどんを頼んでしまいました...



これが、「ぶっかけうどん」の巨大看板 !




このライトがたまりません!


私が乗った寝台個室です


学生時代には考えられない贅沢です


さらば、寝台特急「北陸」、また会おう!
(上野駅にて)

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